検査

眼底造影検査の見方

こんにちは!眼科医ぐちょぽいです!

今日は基本的な内容でFAGの見方について勉強していこうと思います。

FAGを見る上で教科書でも書いていますが過蛍光と低蛍光となる所見について理解することが大切です。

まず過蛍光となる所見には下記の4つがあります。

  • 蛍光漏出 leakage
  • 色素貯留 pooling
  • 組織染 staining
  • 透過蛍光 window defect

よくこういう風に書いてますがざっくり二つにわけると
上から3番目までは網膜血管の以上で血液網膜関門の破綻が起きている。
4番目は網膜色素上皮の萎縮が起きている。
という風に考えるとわかりやすいです。

例えばベーチェットのFAG所見では、毛細血管の破綻が起きることでフルオレセインが血管外に漏れているleakageの所見を認めます。

嚢胞様黄斑浮腫等の疾患では黄斑近くの血液網膜関門が破綻することで黄斑部の外網状層に水がたまって嚢胞様の浮腫を起こしているので、FAGを行うと浮腫のところにフルオレセインが溜まることで、染まって見えるのでpoolingと呼びます。

網膜静脈閉塞症では閉塞領域の血管からフルオレセインが漏れるleakageだけでなく、血管の透過性亢進によりフルオレセインが静脈壁に取り込まれて静脈が光って見えており、これをstainingと呼びます。

ここまではなんとなくわかりやすいと思います。結局この3つは所見の多少の違いはあれども網膜の血管の破綻によりフルオレセインが漏れた状態です。

最後のwindow defectが私は後期研修医の頃はなかなか理解が出来ませんでした。
これだけが血管の破綻とは関係無い所見です。

まず正常のFAG所見を見ていただくと、黄斑部は真っ暗ですが、周りの網膜は全体的に白っぽく明るくなっているかと思います。

これは網膜の外側の脈絡膜にもフルオレセインが入っているので背景がぼんやり明るく光って見えているもので、window effectと呼ばれます。

正常の網膜では網膜色素上皮が脈絡膜の蛍光をある程度遮ることで、このようにぼんやり明るい程度に見えています。(すりガラス越しにライトを見てる感じです。)

なので網膜色素変性症のように網膜色素上皮が萎縮するような疾患ではすりガラスの役割を果たした網膜色素上皮が無くなるので、脈絡膜の蛍光がいつもより明るく見えます。これがwindow defectです。

FAGの低蛍光については動脈閉塞によって流れていかないか、出血などに遮られて暗く見えるかだけなので解説は省略します。

それでは本日はこの辺で。

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