抗菌薬について

テトラサイクリン系抗菌薬について

テトラサイクリン系抗菌薬とは

細菌のタンパク質合成を阻害することで、細菌の増殖を抑えることで抗菌効果を発揮します。

眼科で使用されるテトラサイクリン

眼科で使用されるミノマイシンがあります。
ミノマイシンはマクロライド系と同じく時間依存性ですが、腎機能で調節が不要な薬剤になります。

ミノマイシンの適応菌腫

適応菌種としては溶連菌や肺炎球菌、インフルエンザ桿菌などがありますがいずれも耐性化がすすんでいるので第一選択としては使用しません。
ではどのような時に使用するのかというと寄生虫や変わった菌に効果があります。
クラミジアリケッチア猫ひっかき病などです。

あとは市中感染型のMRSAにも効果がある場合があり、重要な抗菌薬として注目されています。
(通常の病院で発生するMRSAではなく、市中で自然に発生するようなMRSAに効果があると言われます)

市中感染型のMRSAとは
従来のMRSAは入院患者から分離されるのに対して、市中感染型のMRSAは抗菌薬利用歴の無い患者から分離され、皮膚軟部組織感染症などを引き起こしやすいと言われています。

ミノマイシンの注意点

ミノマイシンの注意としては8歳以下の小児妊婦授乳婦には禁忌ですので気をつけてください。

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