黄斑疾患

多発性後極部網膜色素上皮症(MPPE)について

こんにちは!眼科医ぐちょぽいです!

本日は多発性多発性後極部網膜色素上皮症について勉強していきたいと思います!

多発性後極部網膜色素上皮症(MPPE)について

MPPEは基本的に中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)が眼底にたくさん出てくるという、CSCのヤバイ版というイメージです。

CSCと違って漏出点が多数あり複数箇所出現し、両眼に病変を生じます。
また、アーケード血管より周辺部にも漏出点があることがあるので周辺までしっかり観察が必要です。

MPPEの画像所見

CSCと同様に脈絡膜の透過性の亢進がありICGAで確認できます、またOCTでは網膜下にフィブリンの析出や脈絡膜の肥厚がみられます。

MPPEのの原因

ステロイドの内服などCSCと同様に血管透過性の亢進を引き起こすような原因がある場合があり、ステロイドパルス後に発症する例なのが報告されています。

MPPEの治療

治療は漏出点に対するPCで、SRDが遷延したり黄斑近くの漏出点にはPDTを行います。
以上のように、眼底にCSCがいっぱい出てくる病気というイメージで覚えておくと良いと思います。

MPPEで覚えておくこと

MPPEで覚えておくことはこの程度でいいと思うのですが、よく似た名前の疾患で急性後部多発性斑状色素上皮症(APMPPE)という疾患もあるのでゴッチャにならないように注意です。

APMPPEはMPPEと全く違う疾患です。

APMPPEはまた別記事でまとめますが、ぶどう膜炎の中の白点症候群の中の一つです。

白点症候群は名前の通り眼底に白い斑点上の病変が多数認める疾患群で、APMPPEもこの仲間の一つということくらいは覚えておくと良いと思います。
急性発症の白点症候群ではAPMPPEやMEWDSなどが有名です。

それでは本日はこの辺で。

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