目次
どの胚葉由来かの覚え方
コツとしては間葉(神経堤)由来は非常に多いので、他を全て覚えて残ったものが神経堤と考えるのがコスパよいと思います。
中胚葉由来
外眼筋と血管内皮だけと少ないのでまず第一に単純暗記してしまいましょう。
表層外胚葉
次に覚えやすいのが表層外胚葉で、外側、つまり外界と接しているところはだいたいここです。
眼瞼やまつ毛、涙道などはもちろんのこと、zeis腺やMoll腺など外界と接していないと分泌できませんのでこれらの腺組織も表層外胚葉です。腺は基本ここなので涙腺も含みます。
あとは角膜上皮、結膜上皮(杯細胞も腺のようなものなのでここに含む)。
ちなみに結膜下の結合組織(色素細胞なども)、強膜などは結膜上皮に覆われており外界と接していないので神経堤由来です。
このように考えるとほとんどの組織が外界と接しているもので、例外は水晶体ですが、水晶体がどのように発生するかがわかれば覚えられると思います。
神経外胚葉
これは神経系の組織と覚えると良いです。
網膜は全て神経系なのでここに含まれますし、神経線維やグリアなども神経系ということはわかりやすいです。
虹彩や毛様体では上皮と実質で由来するところが違うので覚えにくいのですが、上皮は網膜の神経層が伸びていって出来たものです。
ですので虹彩上皮と毛様体上皮は網膜と同じ神経外胚葉由来となります(ちなみに実質は神経堤由来)。
例外としては瞳孔括約筋と散大筋ですが、これらの筋は虹彩上皮から分化しますので同じ神経外胚葉です。
それに瞳孔は交感神経で散瞳したりするので神経に関連してそうと覚えても良いとおもいます。
そして残ったものは全て神経堤由来と考えてほとんどの問題は解けるはずです!
参考書籍
病気がみえる「眼科」
発生の勉強では、どのような流れで眼が出来ていくかということも理解する必要がありますが難しい本が多いのが現状です。
その中でも病気がみえるでは発生の流れが図とともに解説されており、最初の勉強には最適かと思います。