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地図状脈絡膜炎について
地図状脈絡膜炎は眼底に白斑を認める白点症候群の一つで、20〜50歳に好発する疾患です。
原因は不明ですが脈絡膜の炎症及び循環障害が原因と考えられています。
地図状脈絡膜炎の症状
症状は視力低下や霧視で、はじめは片眼に発症しますがその後両眼性となることが多いです。
慢性に経過するので両眼性となって進行してから眼科を受診することもあります。
地図状脈絡膜炎の所見
眼底所見
他の白点症候群と同じく白黄色滲出斑を眼底に認める疾患ですが、白点は癒合傾向を示します。
白点は徐々に拡大しながら数週〜数ヶ月で瘢痕病巣となりますが、再発を起こすこともあります。
眼底造影検査
FAG所見は初期は白点部分が低蛍光ですが、後期には過蛍光となる逆転現象を認めます。
これはAPMPPEと同じです。
APMPPEとの鑑別点としてはAPMPPEでは経過が急なこと白斑が癒合しないこと、白斑は経過とともに消失して瘢痕化しないことなどが鑑別点となります
IAでは白点部分が低蛍光となります。
地図上脈絡膜炎の治療
病変が黄斑部にかかるような症例では視力低下を来すので、ステロイドや免疫抑制剤が使用されます。