目次
身体障害者等級
視力障害
- 視力は、万国式試視力表によって測定。屈折異常のある者については矯正視力によって測定。
- 両眼の視力を別々に測定し、視力の良い方の眼の視力と他方の眼の視力とで等級表から等級を求める
視野障害
視野はゴールドマン型視野計、自動視野計を用いて測定する
ゴールドマン型視野計の場合
「周辺視野角度(Ⅰ/4指標)の総和が左右眼それぞれ80度以下のもの」
Ⅰ/4の指標による8方向の周辺視野角度(上・内上・内・内下・下・外下・外・外上)の総和が左右眼それぞれ80度以下であるかを判定する。
8方向の周辺視野角度はⅠ/4指標が視認できない部分を除いて算出する。
Ⅰ/4の指標で、周辺にも視野が存在するが中心部の視野と連続しない場合は、中心部の視野のみで判定する。
Ⅰ/4の指標で中心10度以内に視野が存在しない場合は、周辺視野角度の総和が80度以下として取り扱う。
「両眼中心視野角度(Ⅰ/2指標による)」
Ⅰ/2の指標による8方向の中心視野角度の総和を左右眼それぞれ求める。
8方向の中心視野角度はⅠ/2指標が視認できない部分を除いて算出する。
両眼中心視野角度=(3×中心視野角度の総和が大きい方の眼の中心視野角度の総和+中心視野角度の総和が小さい方の眼の中心視野角度の総和)/4
なお、Ⅰ/2の視野で中心10度以内に視野が存在しない場合は、中心視野角度の総和は0度として取り扱う。
自動視野計の場合
「両眼開放視認点数」
指標サイズⅢによる両眼開放エスターマンテストで120点を測定し、両眼開放視認点数が70点以下かどうかを判定する。
「両眼中心視野視認点数」
指標サイズⅢによる10-2プログラムで測定し、左右眼それぞれ感度が26dB以上の検査点数を数え中心視野視認点数を求める。
dBの計算は背景輝度31.5asbで、指標輝度10,000asbを0dBとしたスケールで算定する。
両眼中心視野視認点数=(3×中心視野視認点数が多い方の眼の中心視野視認点数+中心視野視認点数が少ない方の眼の中心視野視認点数)/4
2つ以上の障害が重複する場合の障害等級の認定方法
視力障害と視野障害の両方が該当する場合は重複障害認定
重複する障害の合計指数
重複する障害の合計指数に応じて次により認定する。
障害等級の指数
合計指数は、次の等級別指数表により各々の障害の該当する等級の指数を合計したものとする
例えば視野障害と視力障害が両方とも2級相当だった場合は
合計指数=11+11=22となり、18以上のため認定等級は1級となります。