毎回同じ手術説明をするのは大変だなぁ
動画である程度自動化できれば業務時間も大幅に減らせるのになぁ
このようなことを思ったことは無いでしょうか?
また、施設によっては若手の先生に手術説明をお願いしているところもありますが、先生によって内容にばらつきがあり、説明不足のせいで術後トラブルに発展してしまった例も経験したことがあります。
そこで、動画で一般的な内容を説明した上で、細かいところを個別の診察でお話するようにすれば効率が良く、内容の質も担保できると思っていたところ、まさに理想通りのサービスと出会うことが出来たので紹介させていただきます!
すぐに導入するわけではなく、少し話を聞いてみたいというだけでも面談は大歓迎だそうです。面談は45分程度で完全無料ですので気軽にお申し込みください。
面談の希望日時を選択すると、ZOOMのURLが送られてきます。予定が合えば私ぐちょぽいも面談に参加させていただきますので気軽に質問ください。
目次
MediOSとは?どのような動画があるのか紹介
MediOSとは
MediOSとは患者様への定型的な説明を動画で支援し、患者様に応じて動画をセミオーダーできる医療者と患者さんを繋ぐプラットフォームです。
Contrea株式会社が運営しています。
動画の内容としては上記のように、疾患の基本的な内容から手術や治療の内容、合併症についてが収録されており、各施設や患者様毎に使用したい動画を選んでIC動画をセミオーダーすることが出来ます。
白内障術前説明の動画が主ですが、他にも硝子体内注射や硝子体手術術前説明、開放隅角緑内障の治療前説明の動画などが存在します。
また、患者様毎に作成した動画のQRコードを発行することが出来るので、外来に来ることが出来なかったご家族や親戚にもIC動画を見てもらうことが出来ます。
白内障手術の説明動画
超音波乳化吸引術の合併症についての解説動画が参考動画として公開されているので、見ていただけるとイメージが掴めるかと思います。
白内障手術についての動画は以下の7種類が用意されています。
全てを再生すると13分程度ですが、患者様ごとに動画を取捨選択するともっと短い動画セットにすることも可能です。
ちなみに『眼の構造とはたらき』『セカンドオピニオンと同意の撤回』動画については全ての疾患で共通です。
- 眼の構造とはたらき
- 白内障の病態
- 超音波乳化吸引術について
- 眼内レンズについて
- 超音波乳化吸引術の合併症
- 白内障の手術後に気をつけること
- セカンドオピニオンと同意の撤回
硝子体注射の説明動画
硝子体注射については以下の5種類の動画が用意されており、全てを再生すると10分程度となっています。
疾患については今のところは加齢黄斑変性症のみですので、現状では網膜静脈閉塞症や糖尿病黄斑浮腫についての病態動画はありません。
- 眼の構造とはたらき
- 加齢黄斑変性症の病態
- 硝子体注射について
- 硝子体注射の合併症
- セカンドオピニオンと同意の撤回
硝子体手術の説明動画
硝子体手術については以下の7種類の動画が用意されており、全てを再生すると14分程度となっています。病態については硝子体出血と黄斑前膜が現状では用意されています。
- 眼の構造とはたらき
- 硝子体出血の病態
- 黄斑前膜の病態
- 硝子体手術について
- 硝子体手術の合併症
- 硝子体手術術後の生活
- セカンドオピニオンと同意の撤回
開放隅角緑内障の説明動画
開放隅角緑内障については以下の5種類が用意されており、全てを再生すると9分程度となっています。視野検査を行い、点眼開始を検討する際の待ち時間にこの動画を見ておいていただけると点眼開始がスムーズに進む内容となっています。
- 眼の構造とはたらき
- 緑内障の病態
- 緑内障の検査
- 開放隅角緑内障の点眼治療
- セカンドオピニオンと同意の撤回
MediOSの3つの利点
(1)外来時間が短縮できる
手術や疾患の説明を動画で事前に視聴していただいた上で診察室に入っていただくので、外来で説明する内容が大幅に減ることで外来時間を短縮することが出来ます。
もちろん動画で説明していきなり手術というわけにはいきませんが、基本的な説明を事前に済ませておいてもらえるので、患者さん毎に合わせた注意点や疑問点だけを外来でお話することが出来るため、外来での労力も減少したと感じています。
私の病院では1週間に6名程度の白内障術前説明を行っており、30分に1名の枠で診察していました。はじめにその日に説明を受ける患者さん全員に対して全体説明を行い、その後の個別の説明や検査に平均30分以上はかかっていました。MediOS導入後は個別説明に進んだ際の患者さんの理解度が良好で、IOL種類やターゲットの話や手術日の決定を行うのみで済むため、平均20分程度で終わるようになり、30%時間が削減できました。
また、全体説明のあとに個別に説明を行っていましたので最終の診察枠の患者様の待ち時間が長くなってしまうという問題点を抱えていました。
MediOSを導入してからは全体説明を個別に行うことが出来るため、患者さんの来院時間をずらすことが可能となり、待ち時間に関する苦情もなくなりました。
(2)手術説明の抜け漏れを減らせる
施設によっては、若手の先生に手術説明をお願いするところもあるかと思います。そういったときに手術の合併症の話をし忘れてしまったために後々揉めてしまったという例が存在します。動画を利用することで抜け漏れがなく合併症のお話も行うことが出来ます。
(3)外来に来ていない家族も自宅で動画を見ることができる
外来に来られていたご家族以外に子供さんや親戚などが後日説明を受けたいとおっしゃられることがあります。MediOSではその患者様にオーダーした動画のQRコードをお渡しすることができるので、このような要望にも対応することが出来ます。
MediOSの3つの欠点
(1)基本的なタブレット操作が必要
高齢者の方はパソコンやタブレットの操作に慣れていない方も多いため、自身でQRコードを読み取って動画を再生するのは難しい場合があります。
ただ、こちらに関しては外来で使用時には病院側が操作をして、再生を押すだけの状態にして患者様に渡すことも可能です。私自身もこのような方法で使用しており、患者様が操作に困られたことは今の所ありません。
(2)集団ICには現状対応していない
白内障手術のように多くの患者様に対してICが必要な場合、施設によっては一度に大人数に対してまとめてICをすることもあるかと思います。
一応ダミー患者を登録して動画を作成し、プロジェクタに投影することは可能なので集団ICにも用いることが出来ます。
しかし、MediOSではシステム上は患者様毎に動画を発行して、閲覧履歴も残るようになっていますので、集団ICに使用した場合には患者様毎の閲覧履歴が残らないようになってしまいます。カルテにきちんと記載すれば問題ないかもしれませんが。
(3)動画の内容について細かい調整が出来ない
白内障手術を例に考えると、合併症の動画には以下の3項目について解説されています。
- 結膜下出血
- 後嚢破損
- 術後眼内炎
施設によって頻度の低い合併症についても厳しめにICする場合や、最小限の内容しかICしない場合もあるかと思います。
現状では合併症など一つの動画内での項目についての取捨選択は出来ません。
また、眼内レンズについても単焦点レンズと多焦点レンズについても解説が収録されていますが、多焦点レンズを使用していない施設にとってはその動画は使用しにくいかもしれません。
MediOSの使用画面
トップページ
基本的な操作としては、まず『動画セット』から患者様に使用する動画の組み合わせテンプレートを作成します。実際に患者様に動画を見せる際には『オーダー』で患者IDを入力して作成したテンプレートから動画を選択します。
患者様用の動画をオーダーするとQRコードを読み取っていただき自身のスマートフォンなどで見ていただくか、病院側がパソコンやタブレットでそのまま動画を再生して見ていただくことが出来ます。
動画セット作成ページ
動画セット作成ページでは、セット名を入力して、どの動画を組み合わせるか選びます。また、選択した動画のトータル時間も表示してくれています。
ここで作成した動画の組み合わせを実際患者様に見ていただきます。
施設によっては、合併症は最小限しか説明しないような方針であったり、多焦点眼内レンズは使用していないので説明して欲しくないなど細かい調整が必要なこともあるかもしれませんが、その際は不要な動画だけskipして自由に動画セットを作成することが可能です。
オーダーページ
オーダーページで患者IDと使用する動画セットを選択すると、上記のような画面となり、患者様ご自身の端末で動画を視聴いただくか、病院側のタブレットやパソコンをお渡ししてそのまま視聴いただくかを選択することが出来ます。
患者様がご自身の端末で動画を視聴する場合
上記のようなpdfを出力することが出来るので、直接画面を読み取っていただくか印刷してお渡しすることで、自身の端末で動画を視聴することが可能です。さらに、用紙を持ち帰っていただければ、外来に来られなかったご家族でも動画を視聴することができます。
病院のタブレットやノートパソコンをお渡しして視聴する場合
『このまま視聴にすすむ』ボタンを押した場合には上記のような画面となり、再生ボタンを押せば自動的にすべての動画が順番に流れます。ですので病院側で用意したタブレットをそのまま患者様にお渡しして動画を視聴いただけるので、操作に不安がある高齢者でも問題なく視聴いただけます。
MediOSの使用風景
私の病院では外来の待合室で、タブレットをお渡ししてご家族と一緒に動画を視聴いただいています。各自でQRコードを読み込む方法ではなく、再生画面をスタッフが開いた状態でタブレットごとお渡しすることで、操作に困ることもなく使用できています。
タブレットは落としてしまうリスクがあるので、このような頑丈なケースに入れています。
外来看護師からの口コミ
待ち時間の間に動画で大まかな説明が終わるので、診療時間が短くなりました。また、患者様も動画を見るというタスクがあるので体感の待ち時間も短く感じていただけるのか、苦情件数も明らかに減って助かっています。
MediOSを導入するには
45分程の面談でサービス紹介やデモを実施していただけます。無料トライアルもあるようですので、興味をお持ちの先生は気軽に面談をお申し込みいただければと思います!
面談の希望日時を選択すると、ZOOMのURLが送られてきます。予定が合えば私ぐちょぽいも面談に参加させていただく予定です。
面談前に聞きたいことがある場合は、ブログの問い合わせ欄から私宛にメールいただければ担当者に確認してご返答致しますので気軽にご質問ください!